業務用脱毛機の選び方|比較すべきポイントと最新のおすすめ脱毛器をご紹介

こんなお悩みありませんか

  • 種類や価格もまちまちで、どうやって選んだらいいかわからない
  • 情報が多すぎて精査するのに時間がかかる
  • 比較するポイントは理解できたけど、結局、何を重視したらいいかわからない
  • 安全性や効果は、何を基準に判断されているの?
  • ランキングや比較サイトの情報は参考になる?
  • 同業種の方の意見や事例も参考にしたい!

業務用脱毛機を必要とする多くの方が、その良し悪しの判断基準すらわからず、導入前の下調べの段階で音を上げている状態。
インターネットの普及と脱毛機の種類も増えたことで、同じ脱毛機のはずなのに閲覧するサイトによって情報がちがったり、見た目は同じなのに名前や価格が違ったり、ありとあらゆる方法で興味関心を引いてくるので、比較検討に入る前の段階で混乱してしまっている方も多いのではないでしょうか。

「なんとなく良さそう」「たくさん売れているからきっと効果があるのだろう」と、セールスされるままに、半ば“賭け“のような感覚で購入しようとしていませんか?

「脱毛機の選び方がわからない」「自分にあっている脱毛機を判断できない」のは、サロンの方針が定まっていないことが原因かもしれません。
「良い脱毛機」は探している人のニーズによって変わります。

「自分が求めている機器」を選ぶ方法を知っていれば、たくさんある情報や周りの意見にも流されず、後悔することがない機器を見つけ出せます。

今回は、数ある業務用脱毛機の中から、あなたのサロンに最適なものを選び取るための方法、チェックすべきポイントを解説します。

業務用脱毛機の選び方で大切なこと

高額商品である脱毛機は、「誰から買うのか」も重要です。
視点を「脱毛機」から「メーカー」に向けることをおすすめします。

車を例に上げると、大手メーカーでは安全性に不安を抱く方は少なく、車種の検討から入れる方が多いと思いますが、見たことも聞いたこともないメーカーの場合、自らの命がかかってくることもあって、メーカーの調査から始め、より慎重に検討するはず。
同じように、事故歴やメンテナンス歴がわからない車や、プロが査定していない中古車は避けるのが通例でしょう。

これは、過去の実績が関係していると考えられます。
信頼を得るためには「継続」が不可欠です。簡単に失うことはできますが、手に入れるのは難しいもの。販売歴、販売数、症例数は歴史とともに積み重ねられるものなので、多いほど一貫した結果が得られる可能性も高く、信憑性も高まります。
製造量と比例してモノの品質も上がるので、業界で継続している活躍している企業は、一定の信頼を置けると言えます。

脱毛機においても同じで、メーカーの実態がわからないまま購入すると、意図せずともお客様を危険に晒してしまう恐れがあります。

残念なことに、「購入後、連絡がつかなくなった」という事例も未だに耳にするので、利己的な会社があるのも事実。
このような不誠実なメーカーから購入してしまうと、意思とは関係なく法を犯してしまう可能性だってあり、知らなかったとは言え、責任は問われます。
業界で抜きん出ている上場企業は少なく、表面的に規模を大きく見せていたり、広告の打ち出しがうまく魅力的な会社に見えていたりすることもあります。
これに惑わされない賢い経営者は、メーカーの社会的信用性や財務状況、安全性のエビデンスをしっかりと見極めて判断しています。

脱毛機だけに焦点を当てていると全体が見えづらいので、まずは企業分析を行い、脱毛器の評判も含めたメーカーの誠実性から比較対象を絞り込みます。

続いて、サロンの指針を明確にし、仕上がり、コスト、サポートなどから優先順位を確立し、絞り込んでいきます。
数多くある脱毛機の中から、価格やセールスなどに影響されずに最適な機器を選び、他店と差別化していくための戦略にも役立ちます。

モノやサービスを購入する際、支払った金額に見合った対価を求めますが、脱毛機は先行投資となるので、長期スパンで考えて、先数年を見据えて「どのような状態にありたいか」というところも明確にしておくことが大切です。

脱毛機の導入は、「売上を上げること」や「集客数を増やすこと」が目的にあげられますが、実際には手段に過ぎず、導入したからといって自然に増加することはありません。
そのように考えると、特に脱毛未経験の方や始めてサロンを開業する方にとっては、経営面で助言を求めたり、売上を上げるためのノウハウや支援は重宝され、その価値は計り知れません。

それらの「サービス」を購入すると考えると活用方法は無限で、価格以上の価値を手にすることができます。

医療用脱毛機とエステ用脱毛機

業務用脱毛機の種類は大きく3種類に分けられます。

  • レーザー脱毛
  • 光脱毛
  • ニードル脱毛

・レーザー脱毛
黒いものに反応する単一の波長を持つレーザーを照射することで、組織にダメージを与え脱毛効果を得る方法です。

照射エネルギーが高く威力が強いため、医師免許を持たないと施術ができません。クリニック等の医療機関でのみ施術が可能です。

・光脱毛
肌にライトを照射し、毛根やバルジ領域を刺激することで毛が生えるのを抑える方法です。
エステ等で導入されている業務用脱毛機のほとんどがこの光脱毛の脱毛機です。

・ニードル脱毛
毛穴に針を刺し、ごく短時間電気を流すことで毛根に直接ダメージを与える方法です。
医療機関で行うニードル脱毛(針脱毛)は永久脱毛効果があります。

ニードル脱毛と同じ仕組みの電気脱毛は、サロンで施術可能ですが電気の出力を抑えているため永久脱毛とは言えません。

上記のように業務用脱毛機には、医師免許を持たないと施術できない医療用脱毛機と、誰でも施術可能なエステ用脱毛機があります。

エステサロンや美容院などに導入するなら、エステ用脱毛機でなければいけません。

エステ用脱毛機は医療用脱毛機に比べ、出力を抑えた設計になっているため、施術1回あたりに得られる効果は抑えられます。

サロン向け業務用脱毛機の脱毛方式

サロン向け業務用光脱毛機にはいくつかの脱毛方式があります。

  • IPL方式
  • SHR方式
  • SSC方式
  • LED脱毛

ここでは、上記の4タイプに分けてご紹介します。

上記以外の脱毛方式を目にすることもあるかと思います。ほとんどの方式はIPL方式かSHR方式をベースにしたものです。メーカー独自の名前を付けたり、ベースにした方式を進化させたものもあります。

どの方式も完全にムダ毛を生えなくできる永久脱毛ではありません。

IPL方式

肌に照射した黒に反応する光線が、メラニン色素に反応し熱を発生させることで、毛根にダメージを与え、毛が生えるのを抑える方法です。

メリット 太くしっかりした毛に効果を発揮する
施術後、毛がポロポロ抜けるので効果を実感しやすい
1度に広い範囲に照射でき、施術時間を短縮できる
デメリット 白髪や産毛には効果が得られにくい
日焼けした肌やほくろなど色素が強いと施術できない
光脱毛の中では、痛みが比較的強い
毛周期に合わせた施術が必要

IPL方式は光脱毛の中で歴史が古く、多くのサロンに導入されています。

IPL方式の主な機器
CUBE DUO
ルネッサンスGT-R
epiAce V/epiAce EX-R
シルキーライトⅡ
NEQST
GSD h150ws
Water Light Optima-X
類似の方式の機器
プラズマモーラ(I2PL方式)

SHR方式

バルジ領域に照射した光の熱を蓄熱することで、次の毛を生えにくくする方法です。
メラニン色素をターゲットにした方法とは違いがあります。

メリット 日焼け肌や産毛にも効果が期待できる
痛みが少なく、子どもや痛みに敏感な部位にも施術可能
毛周期に関係なく施術でき、脱毛完了までの期間を短縮できる
デメリット 効果を実感できるまでに時間がかかる

SHR方式は、IPL方式に比べて新しい方式ですから、実績がまだ十分ではないかもしれません。

SHR方式の主な機器
LUMIX-A9X
フェニックス
Cairn Light
REMILA premium
Tino
TOREL
プレミアムライトプロ
類似の方式の機器
CLEAR/SP-ef (THR方式)
VERTEX (SPL方式)
リオキシー (NPL方式)
BEAT FLASH (OPT方式)

IPL方式とSHR方式のどちらもメリット・デメリットがあるため、施術対象に合わせて方式を選択できる、両方照射できるマシンも多くなってきました。

IPL・SHR両方を照射できる機器
クリアスキンネオ
BYMACH PRO/ BYMACH mini
epi Move
PEGASUS PRO
IDEA LIGHT
NEXT STAGE
jenimo
HELIOS
POWERLITE PRO800
IPL・SHRに類似の方式を照射できる機器
Photo_Body mini (IPL+BPL)
シャルム (IPL+SHRC)
STRIKE (IPL+SHR+ISP)
Halemo (IPL+SHR +HIPL)
SHR&E-LIGHT脱毛機(SHR+E-light〔IPL+RF〕)
ライエンス2 (E-light〔IPL+RF〕+OPT)

SSC方式

抑毛効果のある専用ジェル(ビーンズジェル)を塗布し、光(クリプトンライト)を照射することでジェルが肌に浸透し、抑毛する方法です。

メリット 痛みが少ない
美肌効果が期待できる
デメリット 日焼け肌には施術できない
ジェルが冷たく寒く感じる

SSC方式はDEKA社が開発したもので、施術できるマシンは限られています。

SSC方式の機器
M.S.F.T.KRYPTON S.E.V.
P.S.KRYPTON
OLTRE DUE(S.S.C.M®)

LED脱毛

LED脱毛は脱毛方式ではなく、光源にLEDを使用した脱毛機のことです。

従来の光脱毛よりもレーザー脱毛に近い、狭い範囲の波長を照射することで、バルジ領域と毛母細胞の両方にアプローチし、脱毛効果を得ることができます。痛みを抑えながらも、高い効果が期待できます。

従来の光脱毛機は、おもにキセノンランプが光源に用いられています。
LEDは、キセノンランプに比べてランプ寿命が10倍にもなり、ランプ交換頻度を減らすことでランニングコストを大幅に削減できます。

照射時に眩しい光が出にくいのも特徴で、施術スタッフの負担を減らせます。

LEDの脱毛機
PhotoBody LED
クリアスキンLED
EDFEEⅡ
Rose Light
Revoimpact
D-Special
シェールLED脱毛器

結局どの方式がいいのか

ご紹介した光脱毛の方式は、それぞれメリット・デメリットがあり、どの方式がよいかは一概には言えません。

太い毛にしっかり対応したいなら、IPL方式
産毛などにも効果を得たいならSHR方式
痛みを抑えたいならSSC方式
ランニングコストを抑えたいならLED

といった具合に、お客様のニーズなどを踏まえて、あなたの店舗に最適なものを選択することが大切です。

決めきれない場合は、IPL方式もSHR方式も施術可能な機器を選んだり、最新のLED脱毛もおすすめです。

同じ脱毛方式でも、機器によって違ったセールスポイントがあります。

  • ジェルを塗布することで、脱毛と同時に美肌効果が期待できるもの
  • 女性だけでなく、男性や子どもへの脱毛メニューがあるもの
  • セルフ脱毛に対応しているもの

など、どんな脱毛を提供したいかによって、メニューの有無の確認も必要です。

類似の脱毛機について
機器を比較していくと、とても良く似たマシンを見かけるかもしれません。業務用脱毛機はOEMやODMで製造されているものも多く、見た目のデザインがそっくりな脱毛機が存在します。

OEMやODMとは、販売メーカーがいちから設計・製造を行うのではなく、他企業に製造を依頼する方法です。
マシンスペックは全く同じで、機器名を変更しただけの製品もあります。
ベースのスペックは同じでも、こだわりの要素をプラスしたものもあります。
見た目が似ていても、スペックの詳細に注目すると違いが見つかるかもしれません。

業務用脱毛機の比較ポイント

次に具体的なマシンを選択する際の比較ポイントをご紹介します。

価格

価格は、マシンを選択する際に大きなポイントとなるでしょう。
価格というと本体価格が一番に目につきますが、導入後にかかる費用、ランニングコストなどトータルの費用を計算する必要があります。

導入コスト

業務用脱毛機の本体価格には大きな幅があります。
100万円台のものから、高額なものなら500万円程度のものまであります。

パワーや施術メニュー、ハンドピースなど付属品、タッチパネルの操作性なども機器によってさまざまで、価格にも影響する要素です。

相場よりも価格の安いものは、まずは注意が必要です。
機能性に問題がない機器もありますが、低スペックで効果が出なかったり、逆に火傷など怪我のリスクがあったりと問題のある機器があるのも事実です。

機器選定の際は、予算をどの程度に設定するのか検討しておく必要があります。

ランニングコスト

ランニングコストで大きく違いがあるのは、ランプ交換代です。
ハンドピースのランプは消耗品ですから、定期的に交換する必要があります。

ランプ交換代は、

  • ショット数の上限
  • 脱毛効果を得るために必要な照射回数
  • ランプ交換の費用

などにより大きく違いが出ます。

ランプのみの交換のほか、ハンドピース全体の交換も定期的に必要な機器もありますから、詳しく確認が必要です。

設定されたショット数を超えても照射はできる機器が多いですが、効果が下がり、期待する脱毛結果が得られなくなる恐れがあります。

結果がでないと、お客様の不満になり、ひいてはサロンのイメージ悪化となりますので、既定のショット数を守ることは大切です。

そのほか、ジェル代、メンテナンス費用、電気代などがランニングコストになります。

施術効果

施術効果は、サロンに脱毛機を導入するうえでもっとも重要といってもいいでしょう。
どんなマシンでも効果が得られなければ導入する意味がありません。

脱毛効果に加えて、施術の痛みの度合いも重要です。
最近は、vioなど痛みを感じやすい部位の施術も人気なため、痛みを抑えられると顧客満足度を高めることができます。

冷却機能を高めることなどで、痛みを抑えられる機器の改善も進められています。

施術効果を比較するためには、実際に体験するのが一番です。

多くのメーカーで導入前に機器の無料体験が可能ですから、時間を惜しまず実際に体験することをおすすめします。

無料体験は、各メーカーのショールームで実施していることが多いです。全国どこでも、あなたの希望する場所にインストラクターが訪問してくれるメーカーもあります。

また、定期的に開催される見本市や展示会に参加するのもおすすめです。
例えば、ビューティーワールドジャパンは日本最大級の美容関連の見本市です。2023年の東京での開催時は、800社以上の出展があり、その規模の大きさが分かります。
2024年は、東京・大阪・名古屋・福岡で開催される予定となっています。

見本市なら、各社の機器を一度に見ることができます。
実際に体験したり、業界のトレンドを知ったり、疑問点を質問するなど効率よく機器の比較が可能です。
特別価格が設定されている場合もあり、お得に機器を導入できる可能性もあります。

施術時間

施術時間も注意すべきポイントです。
施術時間が長いと、施術できる人数が減り、売り上げ減となります。また、予約が取りにくいサロンになってしまい、お客様の足が遠のく可能性があります。

施術時間を短縮できれば、ベッドの回転数をあげ、売り上げ増、予約も取りやすくなり、新規顧客の獲得しやすさやリピート率アップにも繋がります。

施術時間は、

  • 単発式か連射式か
  • ジェルの塗布が必要か
  • 効果を得るために必要な照射回数はどの程度か

などにより変化します。

業務用脱毛機には、単発式と連射式のものがあります。
名前の通り、単発式は、1回1回ピッピッピッと照射するもので、1,2秒ごとに1度ずつ照射します。
連射式は、ピピピピピ…と連続で照射し、早いものだと1秒間に10回の高速照射が可能です。

照射スピードの速い連射式のほうが施術時間は短くなる傾向がありますが、連射式のものの中には、1回の照射の威力が弱く、充分な効果を得るためには単発式よりも施術時間がかかる機器もあります。

全身脱毛が15分や20分などと施術時間の短さを強みとしているマシンもありますが、理論値から計算された時間のため、実際には実現できない可能性もあります。
最近の全身脱毛の施術時間の目安は1時間程度です。

提供できるメニュー

1台の機器でどんなメニューが提供できるかも比較ポイントです。
業務用脱毛機には、脱毛に特化した機器もありますが、フェイシャルやバストのケアが可能な複合機も多くあります。

脱毛サロンの場合、サロン運営でネックとなるのが、お客様の脱毛が完了した時点で来店が無くなることです。脱毛は、長くても2年から3年程度で完了します。他の部位を追加することはできますが、いずれは卒業となります。

脱毛専門サロンの場合、常に新規のお客様の来店がなければサロンは成り立たなくなります。

しかし、脱毛にプラスしてお肌ケアのメニューがあれば、脱毛完了後も引き続きサロンに通っていただける可能性が生まれます。
お肌のケアは終了することがありませんから、安定したサロン運営には重要なポイントとなります。

複合機であれば、1台で豊富なメニューが提供でき、複数台の美容機器を導入するよりもコストを抑えることができます。
ただし、マシンの故障や不具合があった場合、全ての施術が行えなくなるリスクがありますから、複合機のほうがよいというものでもありません。
シンプルな構造のマシンの方が修理の時間も代金も抑えられることもあります。

導入の予算や、サロンの広さなども考慮して、特化型の脱毛機にするか、複合機にするか検討が必要です。
複合機の中でも搭載しているメニューは違いがありますから、どんなメニュー展開をするのかに合わせて機種を選択する必要もあります。

安全性・耐久性

機器の安全性や耐久性も確認しておきたいポイントです。
脱毛機はお客様の肌に直接触れて施術するものですから、火傷といった怪我のリスクはゼロではありません。

安全性は、

  • どのように製造されているのか
  • 使用テストはどのようにされているのか
  • 実際の導入実績からどの程度不具合の事例があるのか

といったところから確認できます。

耐久性は、導入後の稼働時間に耐えられるかに影響します。

不具合などのメーカーにとってマイナスの情報を確かめるのは難しいですが、正直に誠実に説明してくれるメーカーであれば、導入後に安心して機器を使用できるかもしれません。

国産といわれる脱毛機の中には、完全国内製造のものも、中国等の海外で製造され、最終工程を国内で実施しているものもあります。

海外製造のほうが国内製造よりも価格は抑えられますが、故障のリスクが高いことが多いです。部品も安価な海外製か、安全性の高い日本製かによっても安全性や耐久性は変わってきます。

サポート

サロン運営は導入後が本番といえます。

顧客数を安定させ、長く成長するサロンにするには、施術技術だけでなく、接客やメニュー、集客など多岐に渡るノウハウが必要になります。
オーナーの独学ですべてを身につけるのは大変ですが、導入後のアフターフォローを活用すれば、効率よく知識や技術レベルを向上できます。

導入後のサポートは、販売会社がそれぞれ対応していますから、機器の性能だけでなく、メーカー選びも非常に重要です。

初めての開業なら、開業支援の手厚いメーカーが安心ですし、スタッフ教育を支援してくれるメーカーもあります。
セミナーを定期的に開催していたり、いつでも電話相談ができたり、方法も複数用意されていますから、どんなサービスを受けられるか確認してみてください。

万が一のときのための各種保険制度も確認しておきましょう。

手厚いサポートが期待できる判断材料として、

  • スクールを運営している
  • エステサロンを経営している(直営店がある)
  • 会社が長く続いている
  • ホームページやSNSが常に更新されている

といった点が挙げられます。

また、担当営業との相性も意外と重要です。気軽に悩みを相談できれば、サロン経営の安心感につながり、落ち着いた施術環境を整えられます。
美容機器以外の備品や化粧品を取り扱っているメーカーなら、必要なものをまとめて相談することもできます。

メンテナンス・修理

長く効果を持続したままマシンを使用し続けるには、定期的なメンテナンスが必要です。また、不具合や故障が起こることもあります。
その際、どのような対応をしてもらえるのかは、サロン運営をする上で重要です。

  • 問い合わせできる曜日や時間
  • 対応にかかる日数
  • 代替機の手配
  • かかる費用

などは、メーカーによってさまざまです。
自社で修理が可能なメーカーや、平日以外も対応可能なら、スムーズな対応が期待できます。

無料保証期間も1年~5年程度とマシンによって違いますし、有料で保証期間を延長できるマシンもあります。

修理費用や部品代が高額になると、本体価格が安かったとしてもランニングコストが高くなります。
代替機の手配に時間がかかると、ご予約をキャンセルせざるを得なくなり、売上だけでなくお客様の信頼を損なうことにもなりかねません。

どんなサポート体制なのかしっかり確認が必要です。

修理には、

  • センドバック
    →機器を送付し、送付先で修理を行う
  • 訪問修理
    →機器のあるサロン等で出張修理を行う

の二つの方法があります。
どちらの方法を採用しているかはメーカー次第です。どちらにもメリット・デメリットがあります。

業務用脱毛機を選ぶときの注意点

それぞれのマシンを比較する際に、注意しておくこともあります。

ランキングや広告

ネットで「業務用脱毛機 おすすめ」「業務用脱毛機 人気」などと検索すると、豊富な機器をランキング形式で紹介しているサイトがあります。
比較サイトは、各機器の資料を確認せずに一覧で比較できるので役立ちます。

しかし、アフィリエイト、いわゆる広告のためにランキングを意図的に操作している場合もありますから、ランキングをうのみにするのでなく、各項目のスペックを確認してください。

また、情報が古い場合もありますから、作成された時期を確認するのも忘れずに。

口コミ

口コミも機器の検討に役立ちますが、こちらも宣伝のためのサクラの場合もありますからうのみにするのは危険です。
しかし、一定の評価の参考にはできますので、気になるメーカーに導入先のサロン名を聞いてみるのもいいかもしれません。
サロン名が分かれば、Googleやホットペッパービューティーの口コミを確認してみてください。

1ショット単価の比較

1ショット単価は、コストパフォーマンスを確認するのに役立ちます。
多くの脱毛機のアピールポイントに「1ショット〇円」という記載が見られます。
しかし、同じ範囲の施術で何ショット必要かは、マシンごとに違います。

例えば、往復照射が必要な機器なら、不要な機器の倍のショット数が必要になります。1ショットの威力が弱ければ照射回数を増やさなければ、効果が出ない場合もあります。
さらに照射面積も各ハンドピースで違いますから、単純に1ショット単価で比較するのは危険です。

比較するなら、全身脱毛に必要なショット数などが良いかもしれません。

  • 往復照射が必要か
  • ハンドピースの照射面積はどのくらいか
  • 1ショットの威力はどの程度か

1ショット単価を比較する場合はこれらも加味して検討してください。

大きさ・電源

機器本体の大きさや、必要な電源にも注意が必要です。

一般的に、タワー型と呼ばれる大型のマシンは、パワーが強い施術メニューが多い長時間使用ができる、という傾向があります。
その反面、消費電力が大きく電気代が高くなるものが多く、広い設置場所が必要となります。

コンパクトサイズの機器は、置き場所に困らず、移動も簡単です。
パワーが弱いのが心配になりますが、LED脱毛など、消費電力を抑えても高い効果を得られる機器も出てきています。

消費電力が大きいマシンは、一般的な家庭用コンセントでは使用できない場合があります。

家庭用コンセントの電圧は100Vです。
電流は15A(アンペア)が上限の場合、100V×15A=1500Wまでの機器しか使用できません。

※100Vで3000Wなどの機器は使用できるか、期待する効果が得られるか確認することをおすすめします。
機器の構造により可能とアピールしているものもあります。

仕様書を見て、電圧が200Vの場合、200V用のコンセントが必要です。
200Vのコンセントは、広いリビングのエアコン用などに設置されている場合があるもので、5000円前後の工事で100Vのコンセントから変更できます。

※工事費用は、工事内容によって変わります。

複数の機器を使用する場合は、全体の容量にも注意が必要です。各ブレーカーのアンペア数は通常20Aですから、同回路で、100V1500Wの機器は2台同時に使用すると、ブレーカーが落ちることになります。

契約アンペア数や分電盤、ブレーカーを変更することで、容量を変更することができますから、導入する機器によって、容量を見直すことで、希望通りのマシンを心配なく使用できます。

海外製造の機器の場合、海外の電圧に合わせて製造されています。
通常、日本仕様に調整して販売されていますが、仕様書が海外仕様のままになっていたり、時には調整せずに販売されている場合がありますから、確認が必要です。

マシンの支払い方法

次に、マシンの支払い方法をご紹介します。
業務用脱毛機は、安くても100万円程度はしますから、支払い方法も状況に合わせて選択できる機器が多いです。

新品

新品の場合、一括払いのほか、ローンが使える機器も多いです。
当然ですが、分割払いの場合、総支払額が一括よりも増えます

中古

中古品も多く販売されています。
中古品であれば、新品よりも安く導入することができます。個人間で取引する場合や、メーカーが中古品の売買を仲介する場合もあります。

どちらにせよ、マシンの保証やアフターサポートは受けられない場合がほとんどですから、導入後のメンテナンス等の費用がかさむ危険があります。
過去の故障などの状況が不明な場合もあります。

レンタル・リース

購入ではなく、レンタルやリースで導入することができる場合もあります。

リースやレンタルは、

  • 初期費用を抑えられる
  • お試しで導入しやすい
  • 手放しやすい

といったメリットがあります。

中には、初期費用0円で導入可能なプランもあります。

ただし、長く使用すると月額費用の総額が、購入するよりも高額になる場合がありますから、気に入った段階で、購入へ変更したほうが良い場合もあります。

おすすめ脱毛機

最後に機器に期待する内容からおすすめの脱毛機をご紹介します。
各項目最大8つの機器を厳選しています。

価格を抑えたいなら

価格を抑えるには、本体価格とランプ交換代などのランニングコスト、両面から検討する必要があります。
本体価格の安いものか、ランニングコストが圧倒的に抑えられるLED脱毛機がおすすめです。

機器名 価格(税抜)
ヘリオス 1,300,000円
ビートフラッシュ(Beat Flash) 1,350,000円
ライエンス2 1,360,000円
CUBE DUO 1,380,000円
Tino 1,380,000円
クリアスキンネオ 1,500,000円
Clear Skin LED 2,000,000円
Photo Body LED 3,000,000円

豊富なメニューを1台で提供したいなら

フェイシャルやバスト、ボディのケアの機能も付いたマシンは多くあります。どんな施術がしたいのか、それが可能な機器を探してください。

ルネッサンスGT-R フェイシャルケア/ボディケア/ヒップアップ/バストケア
BYMACH PRO(バイマッハプロ) フェイシャルケア/バストケア/メラニケア/ブラックピーリング
※脱毛と同時にイオン導入、ヒト幹細胞導入が可能
STRIKE スキンケア/美白効果/シミ防止/赤ら顔軽減/バストアップ
PEGASUS PRO フェイシャル/ボディのシミ・くすみ/色素沈着アンチエイジング/リフトアップ
シャルム フォトフェイシャル/ラジオ波/バスト・ヒップアップ
Silky Light Ⅱ フォト美顔/水素フォト/バスト/整肌
Photo Body mini フォトフェイシャル(シミ・シワ・ホワイトニング)/バストアップ
LUMIX-A9X スキンケア/ニキビケア/シミ/赤ら顔/シワ/バストアップ

サポートが充実したものがいいなら

手厚いサポートが期待できるメーカーの機器を選んでください。

Photo Body LED 株式会社フォレストシンフォニー
Clear Skin LED 株式会社 Dr.Visea
epi Move 株式会社はいぽけっと
VERTEX(ウェルテクス) 株式会社リッシュプラス

コンパクトなものしか置けないなら

卓上型の機器がおすすめです。コンパクトでもきちんと効果の出る機器もあります。

機器名

大きさ

重さ
Photo Body LED 縦58cm×横47cm×高さ43cm

35kg
エディフィー2(EDFEEⅡ) 幅38cm×奥行33cm×高さ16cm 約9.5kg
ルネッサンスGT-R 幅39cm×奥行44cm×高さ24.5cm 19kg
OLTRE DUE(オルトレドゥエ) 幅53cm × 奥行64cm × 高さ30cm 25kg
BYMACH mini 幅40.2cm×奥行42cm×高さ47.4cm 29.5kg
Cairn Light(ケルンライト) 幅28cm×奥行41cm×高さ26cm 18kg
TOREL 幅37cm×奥行59cm×高さ45.5cm 32kg
プレミアムライトプロ 横46.5cm×奥行47cm×高さ29cm 25kg

メンズや子ども脱毛もしたいなら

男性のヒゲに高い効果が期待できるのは、IPL方式ですが、痛みを抑えるには、SHR方式のほうが適しています。
メンズやキッズモード設定があるもの、状況に応じて変更できるIPL方式とSHR方式どちらも施術可能なマシンや、LED脱毛機がおすすめです。

クリアエスピーエフ(CLEAR/SP-ef) ダンディーモード、ジュニアモードあり
BYMACH PRO(バイマッハプロ) ヒゲ脱毛モード、キッズ脱毛モードあり
IDEA LIGHT(イデアライト) メンズモード、キッズモードあり
Photo Body mini メンズ脱毛、キッズ脱毛可能
jenimo メンズ脱毛、キッズ脱毛可能
クリアスキンネオ ヒゲモード、キッズモードあり
Photo Body LED 性別、年齢問わず施術可能
クリアスキンLED 性別、年齢問わず施術可能

まとめ

業務用脱毛機は、次々に課題を解決した新しいモデルが発表され、種類も豊富で、どの機器を導入するか決断するのはとても大変な作業となります。

ホームページを見れば、魅力的なセールストークが並び、そのまま信用していいのか不安になるかもしれません。

まずは、どんな条件を重視するのか、あなた自身の基準を改めて考えてみましょう。

そこから、

  • 価格
  • 機器の大きさやパワー
  • 脱毛方式
  • 施術可能なメニュー
  • 導入後のサポート

などを考慮し、ベストな1台を選択してください。
最適なマシンは、あなたのサロン運営の成功に大きく貢献してくれるはずです。

関連記事

TOP