LED脱毛と光脱毛の違い|どちらを選ぶべきか検討ポイントをご紹介

現在、サロンに導入できる業務用脱毛器には、大きくわけて、光脱毛器とLED脱毛器があります。LED脱毛器は最新の脱毛器として目にすることが増えましたが、導入実績はまだ少なく、サロンへの導入を迷っておられる方も多いのではないでしょうか。

今回は、LED脱毛器と光脱毛器の違い、実際に導入を決める検討ポイントをご紹介します。

LED脱毛器とは

LED脱毛器とは、光源にLEDを使用している脱毛器のことです。
産毛や白髪などにも脱毛効果を発揮し、日焼けした肌でも照射可能なため、世代や性別を問わず施術効果が期待できます。

脱毛方式は光脱毛のSHR方式と同じですが、光源が違うことで、痛みが少なく、安全に表皮奥までアプローチができます。

光脱毛器とは

光脱毛器は光源にキセノンランプやハロゲンライトを使用している脱毛器です。
サロンで使用されている脱毛器の多くが光脱毛器で、別名フラッシュ脱毛器とも呼ばれています。

脱毛方式はIPL方式とSHR方式の大きく2つがあり、さらに効果を高めるために各社が開発を進め、独自の脱毛方式を打ち出している機器も多くあります。

LED脱毛と光脱毛の違い

LED脱毛と光脱毛の違いを詳しくご紹介します。

光源

LED脱毛は光源にLEDを使用し、光脱毛はキセノンランプやハロゲンライトを使用しています。

LEDとキセノンランプとの大きな違いは寿命の長さです。

どちらも使用を続けると消耗していきますが、キセノンランプがおおよそ30万~50万回使用すると、脱毛効果のある光が出なくなるのに比べて、LEDは500万~2000万回の使用が可能です。

メカニズム

脱毛のメカニズムは、IPL方式とSHR方式があります。
LED脱毛はSHR方式と同じです。

SHR方式 実際に毛を作る毛乳頭ではなく、発毛の司令塔であるバルジ領域に最適な温度の熱を与え、次の毛を生えにくくする仕組み
IPL方式 メラニン色素に反応する光を照射し、黒い部分にダメージを与え、発毛する細胞の働きを抑制する仕組み

効果

キセノンランプは、光が分散しやすく、脱毛に必要ない光も照射してしまうので、思うような脱毛効果が得られない場合があります。

LEDは、光を分散させにくく直進性が高く、脱毛に必要な光だけを使うため、安全に効率よく、より深い部分にアプローチができます。
高い冷却機能と合わせることで、照射スピードが上がり、全身脱毛でもトータル1時間以内に施術が完了する機器が多くあります。

LED脱毛を含むSHR方式は、毛周期に関係なく施術が可能なため、最短2週間に1度の施術が可能です。そのため、脱毛完了までの期間が短いのが特徴です。
蓄熱式脱毛とも呼ばれ、比較的低い熱を使用するので、痛みを抑えることができます。

「次の毛を生えにくくする」という仕組みのため、施術後に今ある毛が抜けるのではありません。そのため脱毛効果を実感しにくいという特徴もあります。

IPL方式は、毛周期に合わせた施術をすることで効果を発揮するため、2,3ヶ月に1度の施術になります。
今ある毛に反応するため、施術後、数日から1週間程度で毛がポロポロと抜けることで効果を実感しやすいのが特徴です。

コスト

LED脱毛器は光脱毛器に比べ、本体価格やランプの交換費用が高額です。しかし、ランプの交換頻度はおおよそ10分の1で、ランニングコストは低くなります。

導入コスト LED脱毛器 光脱毛器
ランニングコスト LED脱毛器 光脱毛器

消費電力もLED脱毛器のほうが低く、電気代も抑えることができます。

サロン脱毛と医療脱毛の違い

業務用脱毛器には、エステサロン等で導入できる機器と、医療機関にしか導入できない機器があります。サロンでの脱毛と医療脱毛の違いについてもご紹介します。

資格

医療脱毛で使用される脱毛器の多くは医療レーザー脱毛器です。医療レーザー脱毛器を使用した施術は医療行為のため、医師が在籍している医療機関でなければ導入できません。

LED脱毛器や光脱毛器がサロンで導入可能なのは、光源の出力が調整されており、肌への刺激が抑えられているためです。

光源やメカニズム

医療レーザー脱毛器は光源にレーザーを使用しています。レーザーは単一波長の光で直進性が非常に強いため、強い光のまま肌内部へアプローチが可能です。
レーザーには、

  • アレキサンドライトレーザー
  • ダイオードレーザー
  • YAG(ヤグ)レーザー

の主に3つが用いられています。これらは周波数が違うため、毛の特徴によって使い分けると効果がより期待できます。

レーザー脱毛には、蓄熱式と熱破壊式があります。

熱破壊式のレーザー脱毛は、メラニン色素に反応する光を照射することで、毛根内のバルジ領域と毛球部を熱で破壊します。

蓄熱式は、光脱毛のSHR方式と同じく、バルジ領域にアプローチする方法です。

効果や肌トラブル

熱破壊式のレーザー脱毛は、出力が強く、肌への負担が大きくなり痛みを感じやすいですが、そのぶん高い効果が期待できます。

医療脱毛でのみ組織を壊す施術ができるため、確実に生えてくる毛を減らすことができ、永久脱毛が可能となります。

サロン脱毛は、出力を抑えているため、痛みや肌トラブルのリスクは低いですが、レーザー脱毛に比べると1度の脱毛効果は低くなります。

永久脱毛の定義
日本では永久脱毛のはっきりとした定義がありませんが、
アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)が
「一定の脱毛施術を行った後に再成長した毛の数が長期的に減少すること、その状態が成長サイクルよりも長く安定していること」
AEA(アメリカ電気脱毛協会)が
「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下」
と定義しています。
毛が全て完全に生えなくなるということではありません。

料金

医療脱毛は、サロン脱毛に比べて、施術料金が高い傾向があります。
ただし、医療脱毛のほうが1回の効果が期待でき、脱毛完了までの施術回数が少ないため、トータルの料金で考えると医療脱毛が高いとは言い切れません。

LEDか光、どちらを選ぶべきか検討ポイント

ここまで、LED脱毛器と光脱毛器の特徴や違いをご紹介してきましたが、どちらを選べばいいか、選ぶためのポイントをお伝えします。
まず、

  • 価格
  • 機能
  • 実際に体験した使用感や効果

は選ぶうえでの大きなポイントです。それに加えてぜひ考慮頂きたいポイントをご紹介します。

どの様なお客様をターゲットにするのか

導入する脱毛器を選ぶうえで、考えるべきなのは、どういったお客様に来店していただきたいかということです。

低価格で気軽に脱毛したいお客様に来店いただきたいなら、光脱毛器
少し高額であっても最新の脱毛を期待するお客様の来店を求めるなら、LED脱毛器がおすすめです。

多くのお客様がサロンを選ぶときにネット検索を行います。お客様は自身の希望が叶うサロンを探すため、例えば、「脱毛サロン 安い」「脱毛器 最新 サロン」といったキーワードで絞り込むはずです。

そのとき、あなたのサロンがどのようなメニューをアピールしているか、どのようなキーワードで見つけられるかで、来店されるお客様が変わってくる可能性があります。

たくさんのお客様に来店いただきたいというのは当たり前ですが、その中でもどういった希望を持つお客様に特に来店していただきたいかを考えることは、脱毛器を選ぶうえで非常に重要です。

これまでの経験をどう活かしたいか

これまでにあなたが積み上げてきた経験をどう活かしたいかも検討ポイントの一つです。

これまでの経験をそのまま活かしたいなら、光脱毛器
新しい機器、技術にチャレンジしたいならLED脱毛器がおすすめです。

実際に使用経験のある脱毛器であれば、施術も安心して行えますし、機器の効果にも自信を持てます。しかし、脱毛業界は常に進化しており、より効果や安全性の高い機器が開発されています。新たな機器へのチャレンジも長くサロン運営するためには必要かもしれません。

また、新たにスタッフを採用する場合も、光脱毛器なら経験者が見つかりやすいでしょう。経験者ならスタッフ研修の時間を短縮できるメリットも期待できます。

逆に、LED脱毛器は使用経験者を見つけるのは難しいといえます。たいていの脱毛器は簡単に使用でき、研修時間は短時間で済みますが、使用経験のある機器に比べれば研修に時間を要するかもしれません。

導入実績を重要視するか

最後に導入実績をどこまで重要視するかも検討ポイントです。

実績のある機器を導入したいなら、光脱毛器
実績が少なくても最新の機器を導入したいならLED脱毛器がおすすめです。

導入実績=機器の性能ではありませんが、実績の多い機器は評価が高い機器である可能性は高いです。

導入実績が多い機器は、運用や施術のポイント、万が一のトラブルの対処方法などの情報がメーカーに多く蓄積されているはずですから、より安心して機器を使用できます。

また、過去の実例なども多いので、お客様へのPRがしやすいというメリットも期待できます。

最新機器は、導入実績が少ない場合が多く、メーカーの情報の蓄積は少ないかもしれません。しかし、メーカー側は、最新機器に力を入れているはずですから、実績からの情報は少なくても、その他のいろいろな角度からのサポートが期待できます。

人気のLED脱毛器

LED脱毛器はランプコストが低いことが大きな特徴ですが、ハンドピースの工夫や、機器のサイズなど各社の特徴があります。

Photo Body LED
https://www.forestsymphony.jp/product/epi/led.html
1ショット0.06円~。レンタルもあり
クリアスキンLED
https://clearskinled.net/
2000万発可能。フォト機能搭載。
RoseLight
https://www.led-roselight.com/
ワンショット0.03円。プラチナビーム脱毛。
エディフィー2
https://7beauty-machine.com/lineup/edfee2/
ランプ交換不要。特許技術を搭載。
LEDist
https://jb-m.jp/ledist.html
ランプ交換不要。 ※現在販売終了。リニューアル準備中
Revoimpact
卓上型でコンパクト

人気の光脱毛器

光脱毛器は、脱毛方式や脱毛以外のメニューなど多種多様な機器が開発されています。それぞれの特徴を理解し、より希望に沿ったマシンを探し出す必要があります。

クリアスキンネオ
https://clearskinneo.net/
IPL・SHR・ジェルを組み合わせたクリアスキン脱毛
BYMACH PRO(バイマッハプロ)
https://lenard.jp/bymach_new/
IPL・SHR両対応。5年保証
epi Move(エピムーヴ)
https://manomano.info/epimove3/
IPL・SHR対応。1つのプローブで多機能施術
CLEAR/SP-ef(クリアエスピーエフ)
https://www.csp-ef.jp/
SHRを進化させたTHRモード搭載。5種類のプラスメニュー
Photobody mini(フォトボディミニ)
https://www.forestsymphony.jp/product/epi/photo_body.html
IPL・BPLを搭載。メンズ・キッズ脱毛可能
CUBE DUO PRO
https://eclaine.jp/
IPL。フェイシャル専用ハンドピース付属
ルミクスA9
https://est-pro.co.jp/lp/est_lumix_a9/
SHRモード。200V/3000Wのハイパワー
OLTRE DUE(オルトレドゥエ)
https://www.withus-corp.jp/machine/oltredue/
S・S・C・Mによる制毛
VERTEX(ウェルテクス)
https://www.riche.co.jp/products/vertex/
日本エステティック機構認証機器
Masterlight(マスターライト)
https://www.bcara.jp/brands/masterlight/
S-IPL方式

まとめ

LED脱毛器は、最新の業務用脱毛器として施術効果やランニングコストなどの面から光脱毛器よりもメリットがあるといえます。しかし価格や導入実績の面では、光脱毛器にも導入メリットがあります。

LED脱毛器と光脱毛器には、それぞれ特徴があり、どちらが圧倒的に優れているとはまだ判断が難しい状態です。

どちらを導入すべきかは、サロンの特徴や、お客様の希望によっても変わってきますから、検討の際は多方面から判断することをおすすめします。

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