業務用脱毛機の修理|突然のトラブルに慌てないためのメンテナンスの心得

業務用脱毛機を使い続けていると、不具合や故障といったトラブルが起こることがあります。一台100万円以上する高額な機器ですから、簡単に買い替えるわけにはいきません。修理して使い続けたいですが、故障や不具合に対してメーカーや販売元がどんな対応をしてくれるか知っていますか?

業務用脱毛機を導入しているサロンにとって、脱毛機器の不具合や故障は経営に大きな影響を与えます。機械が使用できなければサービスを提供できず、予約はお断りせざるを得ません。

不具合や故障が全くない業務用脱毛機はありません。いざというときに慌てないよう、あらかじめ故障時の対応方法を確認しておきましょう。

業務用脱毛機の修理とは

業務用脱毛機の寿命は「5~7年」が目安とされています。
使い方や使用頻度、メンテナンスの有無、本体の品質でも変わるので、一概には言えません。
購入メーカーで行われるのが基本ですが、最近は業務用美容機器専門の修理専門業者も増えています。
メーカーや機種を問わないので、中古で購入した方、保証期間が切れた方、近年はフリマサイトなどで購入されるケースも増えているようで、頼り先がない方に重宝されているようです。

関連記事:中古の業務用脱毛機を安全に導入するポイント おすすめ低コスト脱毛器もご紹介

脱毛機は消耗品でもありますので、経年劣化で摩耗し、長く使用し続けていると避けては通れない話題です。
動かなくなると営業が停止してしまいます。お客様の信頼を守るためにも、異変を感じたらすぐに点検に出し、大掛かりな修理とならないように対処していくことが鉄則です。

こんな違和感があったら点検を!業務用脱毛機でよくある修理トラブル

よくある業務用脱毛機のトラブル

  • 突然動かなくなる
  • 出力やパワーが弱くなった
  • パワーを維持できていない
  • ぶつけたり、落下したりして機器の一部が破損した
  • 断線、水漏れ
  • 異音、発煙、匂いがする
  • エラーが表示されている
  • 電圧が上がらない
  • 急に電源が落ちる
  • 時々動かなくなる(うまく動作する時としない時がある)
  • 冷却効率が落ちる

上記のような不具合や機器の動作で違和感を感じた場合は、すぐに使用を中止し、修理や点検に出すのが賢明です。
しかし、

  • そもそも、どこに連絡したらいいかもわからない
  • メーカーと連絡が取れない

といったケースもあるようです。
日頃から担当者とのやりとりがなかったり、人から譲り受けていてメーカーに取り合ってもらえなかったり、非正規ルートでの購入や機器選びの代償が大きくのしかかります。いざという時に代替機もないと、予約いただいているお客様に迷惑をかけてしまうばかり。
しかし、「大丈夫だろう」と独自の判断で使用を続けると、さらなるトラブルを引き起こす可能性があります。

業務用脱毛機の修理サポート例

  • 電話サポート
  • メンテナンススタッフの訪問
  • 代替機発送

誠実なメーカーで購入すると、営業が停止しないことを最優先に先回りして動いてくれるので、「突然、脱毛機が動かなくなってしまった!」といったケースは稀です。
万が一そのような自体に陥った場合は、担当者が適切な対処方法を指示してくれるので、お客様の信頼も損なわずに落ち着いて対応できます。
この「安心感」を買われている方は、不測の事態も乗り切り、安定したサロン経営を実現されています。

業務用脱毛機を修理する時の流れ

保証内容・期間の確認

まずは、保証書を見て、保障内容や期間を確認します。
保証期間内であれば、無償で修理・交換が可能な場合が多いです。ただし、落下させたなどのサロン側に過失がある場合は、無償対応がされない場合があります。

有償で保証期間を延長できるメーカーもありますから、契約時に検討しておくとよいでしょう。

メーカーや販売元へ問い合わせ

保証書を確認したら、メーカーや販売元へ連絡します。
機器の状態を伝え、どう対応すべきか相談しましょう。

  • 修理が可能かどうか
  • 無償か有償か
  • 修理の場合、どういったスケジュールになるか
  • 代替機は送付可能か、いつ頃になるか

といった点を確認しておくとよいです。
スケジュールや代替機について確認しておくことで、お客様への影響を最小限に抑えることができます。
もしスケジュールが変更になると、さらに予約の調整をしなければならなくなり、売上に影響するだけでなく、お客様のサロンに対するイメージが悪化する恐れがあります。対応時の売上ダウンだけでなく、その後の経営にも影響するかもしれません。

サービスの内容は各社違います。「きっと対応してくれるだろう」ではなく、導入時にきちんとサービスの内容を確認しておくと、いざというときに慌てなくて済みます。

もし保証期間が過ぎていたとしても、まずはメーカーや販売元へ連絡することをお勧めします。最適な対応方法を知ることができます。

修理・買い替え

問い合わせ内容を確認して、修理するか買い替えるかの検討をします。
使用年数が短く、修理費用や部品在庫も問題ないなら、修理するのがよいでしょう。

修理が不可能なら買い替えるしかありませんし、修理できても高額であったり、使用年数が長い場合も買い替えを検討しましょう。

業務用脱毛機など美容機器の減価償却は5年です。寿命や経年劣化はどうすることもできません。使用頻度にもよりますが、使用年数も買い替えのポイントといえます。

業務用脱毛機の修理費用

修理費用は故障内容によって違いますが、10万円以上かかることもあります。特に複合機であれば、1つの故障が様々な機能に影響するため、修理に時間もお金もかかる可能性があります。

修理費用を抑えるには、保障の延長サービスを利用したり、購入ではなく、レンタルやリースを活用することができます。

故障した業務用脱毛機の処分方法

脱毛機を修理ではなく、買い替える場合、故障した脱毛機を処分しなければいけません。
業務用脱毛機は産業廃棄物の扱いになりますから、専門業者に依頼が必要で、廃棄には1万円ほどの費用がかかります。
故障品ですから、買取業者やメルカリなどフリマサイトで売却することは難しいです。

自分で処分する前に、買い替えるメーカーや販売元へ処分の相談をするのもよいでしょう。場合によっては、下取りをしてくれますし、有償でも正しい処分が確実にできます。

業務用脱毛機を修理する時の対応方法

業務用脱毛機を修理する場合、メーカーには2つの対応方法があります。機器を修理先に送付するか、修理に来てもらうかです。それぞれについて詳しくご紹介します。

センドバック

センドバックとは、故障した業務用脱毛機を修理先に送付して、修理してもらう方法です。
脱毛機の修理中は、代替機を使用できる場合もあります。
会社によって、代替機を先に送ってくれたり、送料を負担してくれる場合もあります。対応のスピードも違いますから、事前に確認しておくとよいでしょう。

この方法で修理対応している会社が多いですが、大きな脱毛機の場合は特に、梱包や発送に手間や時間がかかります。

訪問対応

訪問対応は、修理担当者がサロンに来て、その場で修理対応してくれる方法です。
電話やメールで問い合わせするだけで、重たい脱毛機を梱包、送付する必要がなく、時間も手間もかかりません。

ただし、訪問修理をしてくれる会社は少なく、あっても電話がなかなか通じなかったり、即日対応といったスピーディな対応が可能とは限りませんので、センドバックよりも優れているとは言い切れません。

業務用脱毛機が故障した故障時にやってはいけないこと

故障時にやってはいけないこと
業務用脱毛機が故障した場合の流れをご紹介しましたが、故障時に注意することもおさえておきましょう。

使用を続ける

作動しないといった故障だけでなく、異音や反応がおかしいなど異常を感じた場合は、すぐに使用を停止してください。
脱毛機はお客様の肌に直接触れるものですから、違和感を持ったまま使用するのは絶対にやめましょう。

自分で修理する

修理を依頼すると、時間も費用もかかります。自分で何とかして、すぐまた使用したいと思うかもしれませんが、自分で修理するのは避けたほうがよいです。
何か手を出してしまうと、保証期間内であっても、保証の対象外となる可能性が高く、かえって時間も費用もかかってしまうことになりかねません。

機器の異常の中には水の不足や接続不良など、簡単なチェックで改善するものもあります。使用マニュアルで確認できる場合もありますが、メーカーや販売元に問い合わせれば、これらのチェックも指摘してもらえるはずです。

いずれにせよ、何か異常を感じた場合は、まず問い合わせすることが重要です。

メーカー以外の修理業者に依頼するメリット・デメリット

業務用脱毛機の修理を請け負っている会社は、メーカーだけではありません。修理や中古販売を専門に行っている会社もあります。メーカーがすでに製造を中止している、部品調達ができない脱毛機の修理も対応してくれます。

保証期間を過ぎている場合、修理業者に依頼したほうが安く修理できることがありますが、一度外部の手が入った機器は、メーカーのサポートが受けられません。
また、正しく修理されない可能性や想定以上の修理費を請求される可能性もあります。

基本的には、メーカー以外の修理業者に修理を依頼するのは避けたほうがよいです。

業務用脱毛機の修理を減らす方法

絶対に故障しない業務用脱毛機は存在しませんが、いくつかのポイントに注意することで故障のリスクを減らすことはできます。

導入前にチェックする

壊れやすい脱毛機でないかを事前にチェックしましょう。口コミを調べたり、導入実績も参考になるかもしれません。一般的には国産の脱毛機のほうが海外製に比べて壊れにくいと言われていますが、部品が海外製のものも多くありますし、海外製の脱毛機でも壊れにくい機器もあります。
ただし海外製の場合、部品の調達や修理に時間がかかる場合もありますから、事前に確認しておくとよいでしょう。

保証期間や内容も事前にチェックしておくべきです。保証期間は機器によって1年~5年程度と違いがあります。保障内容や対応スピードもメーカーによって違いがあります。

関連記事:業務用脱毛器は日本製がいい?!海外製との違いや、おすすめ機器をご紹介

使用方法を守る

脱毛機を導入後は、正しく使用することが大切です。近年の脱毛機は、誰でも簡単に施術できるよう開発されていますが、取り扱いには製品ごとに注意すべき点があります。

導入研修をしっかり行っているメーカーを選ぶことや、新人スタッフへの指導を適切に行うことで、故障のリスクを減らすことができます。

定期的なメンテナンス

故障や不具合を減らすためには、日々のメンテナンスも重要です。日ごろから機器のチェックを行うことで、突然の不具合や故障を減らすことができます。

 修理機会を減らす業務用脱毛機のメンテナンス方法

メンテナンスには自分で行えるものと、メーカーに依頼するものがあります。

日ごろのメンテナンス

定期的に機器の掃除、消毒をしましょう。特にハンドピースやパネル、ボタンといった施術中に触る部分は汚れやすいです。
フィルターやコンセントのほこりを取ったり、異常がないか確認しましょう。冷却水の入れ替えや補充も適切に行うことが大切です。

メーカーでのメンテナンス

自分でできるメンテナンスには限界があります。内部のチェックまではできないからです。細かな部分までチェックするためには、メーカーにメンテナンスを依頼しましょう。大きな故障になる前に、不具合を見つけてもらえることもあります。

オーバーホールに対応しているメーカーもあります。

オーバーホールとは
機器を分解し、清掃・点検、再組立てするメンテナンスのこと。不良個所の修理や、劣化・消耗した部品交換も行う。

ランプなどの消耗品の交換も大切なメンテナンスです。たいていの脱毛機の場合、照射回数が設定されており、それを超えて照射しても脱毛効果が期待できません。

ランプの照射回数や交換費用は脱毛機によって違います。事前に確認しておくとよいでしょう。ただし、照射回数が多くても、1発の出力が弱く往復照射が必要な場合や、設定された出力水準が低く、照射可能な回数でも脱毛効果が得られにくくなるといった場合もあります。

故障を避けて、ランニングコストを押さえる業務用脱毛機の選ぶポイント

業務用脱毛機のトラブルは、そのままサロン運営に直結します。故障後、代替機がなければその間の施術は行えません。お客様へご迷惑がかかるだけでなく、サロン全体への信頼にも影響します。
思わぬ修理費用が必要になることもあります。

故障を予期することは難しいですから、突然で慌てるかもしれません。保証制度を事前に確認し、納得できるメーカーを選んでおけば、突然の故障のときも安心です。

中古品の場合は、保証期間が切れていたり、保障の対象外である場合がほとんどです。
導入費用は新品よりも安く抑えられますが、維持費に思わぬコストがかかる可能性があるため、注意が必要です。

関連記事:中古の業務用脱毛機を安全に導入するポイント おすすめ低コスト脱毛器もご紹介

保証・サポートの手厚い業務用脱毛機

保障やサポートが充実している業務用脱毛機をご紹介します。

クリアスキンネオ
https://clearskinneo.net/
サポートセンターが土日も対応。顧問ドクターもいるので安心。
OLTRE DUE
https://www.withus-corp.jp/machine/oltredue/
訪問修理。3年保証で365日修理の対応可能。
ルネッサンスGT-R
https://renaissance-gt.jp/product/gtr/
19kgと軽量・コンパクトなため、宅急便で配送が可能。代替機は最短翌日発送。3年保証。
Photo_Body mini
https://www.forestsymphony.jp/product/epi/photo_body.html?a=photo_body
大阪・東京にメンテナンススタッフが常駐。ベテラン技術者も。オーバーホールの対応が可能。
バイマッハプロ
https://lenard.jp/bymach_new/
カスタマーサポートが土日も対応。5年保証。マシンをネットワークでつなぎモニタリングも。
ウェルテクス
https://www.riche.co.jp/products/vertex/
開発から修理まで社内で完結。コールセンターは土日祝も営業。
CLEAR/SP-ef
https://www.csp-ef.jp/
同一社屋で、日本人プロエンジニアがサポートスタッフと連携。即日対応。
LUMIX-A9X
https://est-pro.co.jp/lp/est_lumix_a9/
原則、48時間以内に対応完了の体制を365日。

5年以上たっているなら買い替えも検討

業務用脱毛機はどんどん進化しています。脱毛方式や、脱毛効果の向上、痛みの軽減、施術時間の短縮など進化はすさまじく、最新のマシンと比べると、古いマシンはどうしても性能が劣ります。

お客様が最新のマシンを導入しているサロンと比べることもあるでしょう。

お客様の要望を満たし、選ばれるサロンになるためには、業務用脱毛機の性能はとても重要です。故障の有無に関わらず、定期的な機器の買い替えも検討する必要があります。

業務用脱毛機の種類と選び方

業務用脱毛機の脱毛方式はIPL、SHR方式をベースに各社開発が進められ、オリジナルの脱毛方式をアピールしています。

脱毛方式には、レーザー脱毛もありますが、医師免許が必要なため、脱毛サロンやエステサロンでは施術できません。

IPL方式とSHR方式の特徴を知っておくと、各社の脱毛方式も理解しやすくなります。

IPL方式 黒いメラニン色素に反応する強い光をピンポイントで照射する。
すぐに効果を実感でき、濃くて太い毛に効果が期待できる反面、痛みを感じやすい。日焼け肌には施術できず、産毛など色素の薄い毛には効果が薄い。
SHR方式 発毛の司令塔であるバルジ領域に比較的低い熱を断続的に照射する。
痛みが少なく、日焼け肌でも施術可能で産毛や白髪にも効果が期待できるが、効果を実感するのに時間がかかる。

最近の業務用脱毛機はIPL方式ではなく、SHR方式が主流になりつつありますが、メリットデメリットを理解して、サロンのニーズに合わせた機器を選ぶ必要があります。

SHR方式と同じ原理で脱毛するLED脱毛も近年増えています。

LED脱毛 光源にLEDを使用した脱毛方法。
キセノンランプに比べて、ランプの寿命がおよそ10倍と低コストが特徴。

日焼けした肌でも照射可能、産毛などにも脱毛効果が期待できる。
毛周期に関係なく脱毛でき、痛みを伴わず安全に表皮奥までアプローチできるので、効率よく施術が行える。

関連記事:LED脱毛器とは?効果と白髪・メンズのヒゲの疑念も検証!比較ポイントもご紹介

保証制度の充実したマシンをご紹介しましたが、ほかにも業務用脱毛機を選ぶポイントがあります。

  • 施術にかかる時間
  • 施術時の痛みの度合い
  • ランニングコスト
  • 脱毛以外の機能の有無
  • サロン運営へのサポートの内容

などを確認しましょう。
メーカーによっては、事前に機器の体験ができる場合もありますから、幅広い観点から業務用脱毛機を選ぶようにしてください。

関連記事:業務用脱毛機の選び方|比較すべきポイントと最新のおすすめ脱毛器をご紹介

まとめ

業務用脱毛機が故障した場合、まずは、メーカーや販売元へ問い合わせしてください。些細なことでも正しい対応方法を提供してくれます。
使用を続けたり、無理に自分で対応するのは厳禁です。

保証期間内であれば無償で対応してもらえることがほとんどですし、保証期間が過ぎていても最適な対処方法を提案してくれます。

導入検討時は、どうしても効果や価格といった点に目がいきがちですが、不具合や故障時に慌てないよう、サービス内容も必ず確認してください。

サービスの内容やスピードは各社違いますから、導入時にきちんと確認することで安心して脱毛機を利用し、サロン運営することができます。

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