LED脱毛のデメリットとは?他の光脱毛との効果や仕組みの違いも解説

こんなお悩みありませんか?

  • 業務用LED脱毛器が気になるけれど、選んで本当に大丈夫?
  • メリットがたくさんあるみたいだけど、デメリットはないの?
  • 新しい業務用脱毛器だから本当にいいのか心配

LED脱毛器は、光脱毛器の中でも新しい脱毛器です。導入実績や効果など導入を決断するには気になる点があるのではないでしょうか。

今回は、LED脱毛器のデメリットを中心に導入時に検討すべきポイントをご紹介します。
業務用脱毛器選びの参考にしてください。

LED脱毛とは

LED脱毛とは、光源にLED(発光ダイオード)を利用した脱毛方法です。
LED脱毛器は光(フラッシュ)脱毛器の一種で、エステサロンや脱毛サロンで使用できます。

光源がLED

LEDは、青色LEDの開発者がノーベル賞を受賞するなど画期的な技術です。

蛍光灯に代わる省エネ照明として利用されていますが、美容業界でも幅広く活用されています。
LEDは化合物によってさまざまな波長があり、波長の違いにより肌への効果も違います。
波長の違いは可視光線であれば色の違いとして判断できます。

例えば、青色LEDはニキビ対策、赤色LEDはクスミやシワの改善といったように脱毛以外の効果も得られます。
赤色LEDは薄毛治療、育毛にも用いられるなど、脱毛とは正反対の効果を得ることもできます。

これらは可視光線の波長を活用していますが、脱毛に利用しているLEDの波長は可視光線外の波長で目に見えません。

脱毛に用いられるLEDも照明のLEDと同じく、長寿命でコストを抑えることができます。
一般的な光脱毛器の光源に使用されることの多いキセノンランプに比べて、LEDの寿命は10倍、10年以上使用可能と言われることもあります。

キセノンランプよりも電気を光に変える変換効率が高いのもLEDの特徴です。
同じ電気量で多くの光にできるので、消費電力を抑えても、効果のある照射が期待できます。

幅の狭い波長でまっすぐ届く

光は波長に幅があるほど散らばりやすくなります。幅のある波長には脱毛に効果のない波長も含まれるため、眩しさやパワーのわりに効果が感じにくい場合もあります。

LEDはキセノンランプに比べて、波長の幅が狭いため、脱毛に効果的な光を一度にたくさん照射できるため、高い効果が期待できます。
しかし、単一の波長ではないため、医療機関でなくても施術が可能です。

医療機関でのみ施術可能なレーザー脱毛は1つの波長だけを照射するため、高い効果が得られます。そのぶん肌へのダメージの心配があります。

脱毛の仕組みは他の光脱毛と同じ

脱毛の基本的なメカニズム自体は他の光脱毛器と同じです。
光脱毛器には代表的な2種類の脱毛方式があります。

IPL方式

Intense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)

  • メラニン色素に熱を与え、毛乳頭や毛母細胞のたんぱく質が熱により変性、ダメージを与え発毛を抑制
  • 毛の生えるサイクルである毛周期に合わせた施術が必要
  • 施術後ポロポロと毛が抜けるので即効性があり、見た目にも効果を実感しやすい
SHR方式

Super Hair Removable(スーパー ヘア リムーバブル)

  • 発毛の司令塔であるバルジ領域に60~70℃の熱を照射、毛包全体に繰り返し照射し発毛指令を出しにくくする
  • 蓄熱式脱毛とも呼ばれる
  • 毛周期に合わせた施術が不要のため、施術間隔を短くできる
  • 初回の施術では効果を実感するのが難しいこともある

LED脱毛はこれらのいいとこどりと言える方法で、連射式であるSHR方式のスピード感で、IPLのように毛乳頭にアプローチすることが可能な最先端の脱毛器です。

LED脱毛器でも違いがある

LED脱毛器の説明を見ていると、

SHR方式と同じく「バルジ領域にアプローチする」と書かれているもの
上記のように「バルジ領域と毛母細胞療法にアプローチする」と書かれているもの

どちらもあります。

これは、マシンの性能が違うということです。

業務用LED脱毛器と一口にいっても、各メーカーが工夫して開発を行い、波長や出力など性能に違いがあります。

業務用LED脱毛器は、光源にLEDを使用していれば全てが該当しますから、どんな性能なのかは一つずつしっかりと確認する必要があります。

LED脱毛のデメリット

LED脱毛の特徴をご紹介しましたが、デメリットも重要です。

本体価格が高額

LED脱毛器は光脱毛器の中で、比較的新しい脱毛器です。そのため、どのメーカーも開発を現在も進めている状況です。
他の光脱毛器よりも製造数も少ないため、本体代金がやや高額です。
導入数が増えれば、価格も下がっていくことが期待できます。

月額料金を支払うことで初期費用を抑えられるローンやリース、レンタルといったプランが選べるLED脱毛器もありますが、一括購入をしたいと考えているなら注意が必要です。

業務用脱毛器の相場は100万円程度~500万円程度とかなり製品によって価格に差があります。高額な光脱毛器と比べれば、安価なLED脱毛器も存在します。

価格を抑えるには中古品を購入するという方法もあります。
ただし、中古品は

  • 機械の修理など維持費が高くなる
  • メーカーのサポートが受けられない
  • 消耗品の追加購入ができない

といったリスクがあります。

中古品を購入する場合は、信頼のおけるメーカー公認のものなど、購入先を吟味する必要があります。

効果を確認できるデータが少ない

他の光脱毛器と比べて、

  • 製品点数が少ない
  • 取扱店が少ない
  • 導入事例が少ない
  • 販売期間が短い

ことなどから、実際の施術効果を示す症例データが少ないです。

理論上や短期間の施術効果などはメーカーで確認することが可能ですが、施術20年後のデータといった長いスパンのデータを得るのは難しいです。

施術効果だけでなく、機器の故障などトラブルの起こりやすさなども豊富なデータは期待できません。

導入を決断するデータが少ないことは知っておく必要があります。

また、お客様へ効果をご説明する根拠。客観的なデータも他の光脱毛器に比べると少ないというのも不安材料となるかもしれません。

施術効果を実感するのに時間がかかる

SHR方式と同じくバルジ領域にアプローチするLED脱毛器の場合、現在生えている毛に影響を与えるものでないため、すぐに効果を実感するのが難しいです。

何度か施術を行ううちに、生えてくる量が減ってくることで脱毛効果を実感できます。

脱毛の機能しかないマシンが多い

LED脱毛は、医療レーザーに近い波長を使用しているため、脱毛に特化しています。
美肌効果があるとされる波長からは離れているため、脱毛と美肌効果を同時に得ることは難しいです。

各脱毛方式の波長

IPL 約755~1064nm
SHR 約640〜1200nm
LED 約750〜1000nm

※波長幅はマシンによって異なります。

美肌効果が高い波長は500~650nmあたりと言われているため、SHR方式は脱毛と同時に美肌効果も期待できますが、IPL方式やLEDの波長では難しいです。

※脱毛による効果として肌のハリやトーンアップ、肌荒れの改善などを感じることはあります。

脱毛以外の機能も搭載するためには、ハンドピースや本体の開発が必要なため、価格が上がる可能性が高いです。

そのため、LED脱毛器は脱毛機能のみに特化した脱毛専用機器が多く、フォト機能など美肌効果が得られる機能を搭載した複合機は少ないのが現状です。

部屋や設置場所の広さ、提供したいメニューなどから複合機が良い場合は、LED脱毛器だと選択肢が少なくなります。

純国産のマシンがない

業務用脱毛器は、世界中で製造・販売されています。日本で販売されているものは、中国製のマシンがほとんどです。
日本でも業務用脱毛器は製造されており、完全に日本国内で製造されているものは「純国産」として大きく宣伝されています。

海外製でも、しっかりとメーカーが製品をチェックして日本向けに販売しているものなら問題ありませんが、中には海外メーカーが直接販売しているものもあります。

  • 安価を売りに不具合の多くあるもの
  • 安全装置がしっかり設置されていないもの
  • 品質保証の証明書がないもの

などが販売されていることもあります。

海外メーカーから直接購入する場合、税関で止められる場合もありますから、そちらも注意が必要です。
少なくとも輸入代行業者を利用すると良いでしょう。

純国産であれば、一定の信頼が持てますし、万が一不具合の場合でもスピーディな対応が期待できます。

業務用LED脱毛器には、純国産のマシンは見当たりません。日本製と表記しているマシンや、部品に日本製を採用しているものはあります。

LED脱毛器で日本製にこだわるのは難しいです。

LED脱毛のメリット

デメリットだけでなくメリットも多くあります。

毛質や肌質を気にせず施術できる

LED脱毛はSHR方式と同じくバルジ領域にアプローチするため、メラニン色素の薄い産毛や白髪、色黒の肌や、日焼けした肌、アトピー肌にも施術が可能です。

IPL方式では施術が難しい、効果が得られにくい肌質や毛質でも施術できます。

日焼け直後の肌には注意が必要ですが、日焼けしがちな夏場や男性への施術も安心です。

肌に優しく痛みが少ない

LED脱毛は高温を発生させません。光がまっすぐ体内に進むため、やけどのリスクが極端に低く、痛みも感じにくいのが特徴です。
合わせて高性能な冷却装置の効果もあり、より安全に優しい施術ができます。

冷却装置について
熱が発生する業務用脱毛器には冷却機能が不可欠です。冷却方法は大きく3つあります。

水冷式 冷却水を使って冷やす方法
空冷式 ファンによる風で冷やす方法
ペルチェ素子 ペルチェ素子という電子部品で冷やす方法

安全性が特に重要な子どもへの施術、痛みを感じやすい方や部位への施術が可能です。

幅広い肌質・毛質に施術できる特徴と合わせて、女性向けだけでなく、男性、子どもと対応可能なお客様の幅を広げることができます。

ランニングコストが抑えられる

LEDは長寿命なため、ランプ交換の頻度が大幅に抑えられます。
電気を光に変換する効率も高いため、消費電力を抑えられます。

二つの特徴から、他の光脱毛器よりもランニングコストを圧倒的に抑えられます

キセノンランプの交換費用 10~20万円ほど
LEDの交換費用 30~60万円ほど

ランプの交換費用はLEDの方が高額ですが、最長13年間交換不要など、交換頻度が10分の1程度であればコストは抑えられます。

光脱毛器の消費電力 1500~3000W程度
LED脱毛器の消費電力 400~800W程度

単純計算でも、電気代を3分の1から4分の1程度に抑えられます。
電気料金は近年上がり続けており、今後も値上げが予想されます。電気代の差はもっと広がる可能性があります。

消費電力が少ないと100Vの家庭用電源で使用可能なため、電気工事のコストもかかりません。

本体価格は高めですが、相対的にみて非常にコスパの良い業務用脱毛器です。

施術者の負担が少ない

LED脱毛は

  • 施術時に眩しくない
  • 施術時間が短縮できる

という2点から施術者の負担を減らすことができます。

LED脱毛器は施術中の眩しさがとても少ないです。
波長の幅が狭く光がまっすぐ進み、目に見えない波長がメインのためです。

キセノンランプは波長の幅が広く脱毛に効果のない波長が肌表面で跳ね返るため、眩しく施術者の負担になります。

光を直接照射でもしない限り、視力低下や失明のおそれはほぼありませんが、眩しい光は体力を消耗させます。

施術時間は、照射スピードが速く、連続使用が可能なため、全身脱毛をトータル1時間程度で完了できるLED脱毛器もあるほどの速さです。

長時間の施術を短縮できれば、ベッドの回転率が上がり、予約も取りやすくなり、顧客満足度のアップも期待できます。

※LED脱毛器の中でも照射面積の小ささから全身脱毛には向かないと提示している機種もあります。

他店との差別化がしやすい

LED脱毛の知名度が上がりつつあるなか、他の光脱毛器に比べて導入店舗が少なく、話題性もあるため、PRしやすいメリットがあります。

例えばホットペッパービューティーで「LED脱毛」と検索するとLED脱毛の専門店など、LED脱毛をアピールした店舗が絞り込まれます。ホームページやSNSでも同様です。

この場合LED脱毛に興味を持つお客様の目に留まる可能性が高まるので、より届けたい方にお店の存在を届けることが可能です。

脱毛効果のデメリットが懸念されるLED脱毛を体験した人の口コミ

LED脱毛を実際に体験した方の口コミを集めました。
痛みや効果の感じ方の参考にしてください。

LED脱毛ということで痛みは少なかったのですが個人的に毛の抜け具合のスピードが以前のサロンより効果があまり感じられなかったのその点が少しだけ残念でした

引用:口コミ|ベガ(Vega)|ホットペッパービューティー

他社でVIOをしていましたが、『これあと何回かかるの…』といった感じで思い切ってコチラでお願いしてみました。
効果の違いが大きく、LEDの凄さにビックリしました!
現在3回目を終えたところですが、2回でとても毛が細くなりまばらになりました。

引用:口コミ|みんなのLED脱毛|ホットペッパービューティー

LED脱毛すごくいいです♪
私は痛みに弱い方なのですが、VIOも痛くなくてすごく安心しました!!顔脱毛は眉周りや鼻周りなどそんなところまでしてくれるんだというとこも脱毛してもらえます!

引用:口コミ|フォー(the 4)|ホットペッパービューティー

初めてLED脱毛しましたが、医療脱毛の様に痛かったりすぐ熱くなったりなどなくずっと冷えていて全然痛くありませんでした。

引用:口コミ|サロン デ ロワ(salon de roi)|ホットペッパービューティー

個人的に痛みに強い方ではありますが、前回のサロンではそれでも痛かったのですが、こちらのLED脱毛は痛みをほとんど感じませんでした。

回数を重ねていっても、なかなかなくならない箇所については強度をあげてもらっているので、痛みがないわけではありませんが、日に日に毛がなくなっていくのを実感しているので満足しています。

引用:口コミ|メンズアメリ|ホットペッパービューティー

LED脱毛器の疑問点

LED脱毛器についていくつかの疑問点を集めました。

VIOに効果はあるか?

あります。
LED脱毛器は照射面がコンパクトなので細かな部位への照射も得意です。
痛みを抑えられ、肌への負担も少ないLED脱毛は、デリケートなVIOにも安心して施術できます。

男性のヒゲに効果はあるか?

あります。
LED脱毛の光はまっすぐ深く届くので、毛根が深いヒゲにもしっかり照射できます。
比較的毛が太く濃いワキにも高い効果を発揮します。

ヒゲは濃く太いので痛みを感じやすい部分もありますが、LED脱毛なら痛みを抑えられるため、痛みで脱毛を断念した方にもおすすめです。


全身脱毛に向いている?

マシンによります。
LED脱毛器は施術スピードが速いのが特徴のため、全身脱毛の施術時間が従来よりも短縮できるとされています。
反面、照射面積が狭いため、機器によっては全身脱毛に不向きだと記載されているものもあります。

LED脱毛器でもマシンによって相反する記載がありますから、検討時には注意して確認してください。

施術は難しい?

操作自体は難しくありません。
近年の業務用脱毛器はタッチパネルで直感的に操作が可能で、施術にも複雑な注意点はありません。
セルフ脱毛ビジネスも増えているように、お客様でも施術が可能な機器もあります。

ただし、肌の状態を見て出力を適切に調整することで、より効果的な結果を得ることができるなど施術者のスキルも影響します。

脱毛器の効果を最大限引き出すために、商品納品時の導入研修がしっかり受けられたり、導入後も施術技術を高めるセミナーや講習が受けられるメーカーを選ぶのも大切です。

どのLED脱毛器を選べばいい?

LED脱毛器のスペックを比較するのが大切です。
業務用LED脱毛器の中でも性能は違いがあります。

  • 製品の紹介ページを確認
  • 資料請求をして詳細を確認
  • 製品の口コミを探す
  • 実際にマシンを体験する

製品紹介サイトやランキングサイトは、魅力的な言葉が並び、純粋な製品比較をするのが難しく、誇大広告の場合もありますから、要注意です。
うのみにせず具体的な資料や実際に体験して、しっかり見極めてください。

スペックの比較と合わせて、メーカーのリサーチもおすすめします。
メーカーや営業担当との相性はサロン運営に大きく影響するからです。

機器の販売だけでなく、導入後のサポート体制の強化に力を入れているメーカーが増えています。

サロン経営は、脱毛器を導入すればうまく行くものではありません。
脱毛器を使って、スタッフがお客様とコミュニケーションをとりながらサービスを提供し、理想のお肌の状態に近づけることで、お客様の希望を叶える場所です。

脱毛器がいくら高性能でも、スタッフの接客、カウンセリング技術や施術内容、お店の雰囲気や居心地など、何か欠けた要素があればお客様に継続して通っていただけません。

お客様から見て素晴らしいサロンでも、経営面で問題があればサロンを継続できません。利益率を考慮した価格設定や、家賃や光熱費、人件費などの運転資金の確保など施術とは直接関係のない要素も数多くあります。

サロン運営に必要な要素はオーナーが独自に整えることも可能ですが、全てを一人で網羅するのはとても難しいです。どうしても得意・不得意な要素が出てくるはずです。未経験であればなおさらです。

メーカーは直営店を運営していたり、他店の成功事例の情報も持っています。
これらのノウハウを提供してもらえれば、サロン運営をより成功に導くことができます。

受けられるサポートはメーカーによって違いますが、一例は以下の通りです。

  • 開業支援
  • 集客サポート
  • 助成金申請サポート
  • 広告、宣伝用写真など素材提供
  • 同意書等のツール提供
  • 施術スキル、収益アップなどの各種セミナー
  • サロン運営全般へのアドバイス
  • ホームページ等の作成サポート

脱毛器を販売して終わり、というメーカーでは、施術技術の向上も大変ですし、故障やメンテナンス時に余計な出費がかかったり、長期間施術ができなくなったりするケースもあります。

契約前に導入後、どのような関わりを持ってくれるのかしっかり確認してください。

他の光脱毛器よりもLEDを選ぶべき?

サロンのコンセプトやターゲット層、脱毛のニーズによって変わります。

例えば、

  • とにかく即効性が必要
  • 使い慣れた機器で施術したい
  • 初期費用をできるだけ安価にしたい
  • 施術したい機能が全て搭載された複合機を導入したい

といった希望があるなら、LED脱毛器ではなく、他の光脱毛器を選ぶべきかもしれません。
サロンにおいて何を重視するのか見極める必要があります。

LED脱毛の導入はデメリットになるのか?他の光脱毛・医療レーザー脱毛の違い

具体的な、LED脱毛・他の光脱毛・医療レーザー脱毛の違いをご紹介します。

光脱毛やレーザー脱毛のほかに、毛穴に微弱な電流や高周波を流し発毛機能に作用する針(ニードル)脱毛もあります。

波長と光源

波長 光源
LED 約750〜1000nm LEDチップ
IPL 約755~1064nm キセノンランプ
ハロゲンライト
SHR 約640〜1200nm
SSC 約550~1400nm クリプトンライト
レーザー 755㎚/800㎚/804㎚/1064㎚など レーザー(半導体)
SSC方式とは
Smooth Skin Control(スムース・スキン・コントロール)
ビーンズジェルと呼ばれる専用のジェルを塗布した肌に、クリプトンライトを照射する脱毛方法。
ビーンズジェルに含まれる抑毛成分等がクリプトンライトの熱により肌に浸透し、毛母細胞に作用することで、抑毛効果が得られる。

ターゲットと得られる効果

ターゲット 効果
LED 毛母細胞・バルジ領域 一時的な減毛効果
永久脱毛はできない
IPL 毛母細胞
SHR バルジ領域
SSC 毛母細胞
レーザー 毛母細胞・バルジ領域 確実な脱毛効果

サロン用業務用脱毛器は永久脱毛できませんが、ムダ毛を細くしたり、薄くしたりと自然な状態に仕上げる毛質や毛量の調整が可能です。

施術者・アフターケア・肌トラブルの対応

サロン用脱毛器 施術者 無資格でもOK
だれでも施術可能
アフターケア コスメ等の保湿ケア
肌トラブル時 皮膚科の受診
医療用レーザー脱毛器 施術者 医師の指導が必要
多くは看護師が施術
アフターケア トラブル時には薬の処方が可能
肌トラブル時 医師による診察
処置や薬を処方

コストと回数・期間

コスト 回数・期間
LED 本体価格:200~500万円程度
ランニングコスト:低い
8~12回程度
6ヶ月~1年ほど
IPL 本体価格:100~500万円程度
ランニングコスト:高い
6~16回程度
1~2年ほど
SHR 本体価格:100~500万円程度
ランニングコスト:高い
10~18回程度
6ヶ月~1年半ほど
SSC 本体価格:150~650万円程度
ランニングコスト:高い
18~20回程度
2~3年ほど
レーザー 本体価格:500~700万円程度が平均的
ランニングコスト:高い
5~6回程度
1~2年ほど

※個人差があります。

施術による肌トラブルについて

脱毛を行うと、肌がダメージを受け、不安定な状態になります。そのため、赤みやかゆみ、毛嚢炎(もうのうえん)などの肌トラブルが起こる危険性があります。

美容皮膚科や美容外科といったクリニックでの脱毛では、医療行為である組織を破壊することができるマシンが導入されていることがほとんどです。

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。

(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為

引用:・医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(◆平成13年11月08日医政医発第105号)

医療用マシンは照射エネルギーが強く効率的に最小限の回数での脱毛が期待できます。
その反面、肌トラブルが起こる危険性も高まります。
クリニックでは医師の診察がすぐに行えますから、安全性が担保されています。

サロンの場合、脱毛器は医療用よりも肌に優しいため、肌トラブルのリスクは低いですが、ゼロとはいえません。
施術後の保湿や機器の衛生管理など最大限の注意が必要です。

肌トラブルは、カミソリなどのシェービングや、除毛クリームでの自己処理によっても起こる可能性があります。脱毛中は比較的肌ダメージの少ない電気シェーバーの使用をお願いすることも大切です。

家庭用LED脱毛器について
家庭用LED脱毛器も販売されています。自分の好きな時に好きなだけお肌のお手入れができますし、価格もサロンやクリニックに通うよりも圧倒的に抑えることができます。

しかし、家庭用LED脱毛器は誰でも利用可能なレベル設定となっており、光の出力が業務用よりも小さいため効果は限定的です。
背中やうなじといった自分では見えない部分に使いづらいのも難点です。

デメリットを補う人気のLED脱毛器

フォトボディLED

ヨーロッパで人気の脱毛器。

20年以上、全国2,500店舗以上のエステサロンと取引実績があり、直営のエステサロンを複数経営、エステティックスクールも全国6拠点にて開校しているため、幅広いサポートが受けられる。

脱毛コンテストといった導入店舗同士の交流もできる。


商品サイト リンク
販売会社 株式会社フォレストシンフォニー
開業・導入サポート あり
機器体験 無料
本体価格 300万円(税別)
本体サイズ 縦58cm×横47cm×高さ43cm
重量 35kg
本体タイプ 卓上型、スタンド型
照射モード
波長
初期導入費用 300,000円(税別)
ハンドピース 500万ショット 30万円
ハンドピースの重量
1ショット単価 0.06円
使用するジェル
冷却温度 0~-4℃
冷却装置 本体:空冷+水冷
ヘッド:ペルチェ素子+水冷
照射面積 12×12mm/12×23mm
照射スピード 1ショット0.1秒
消費電力 500W
出力 5-30J/㎠
パルス幅 20-560ms
レンタル あり
初月度43,780円(税込)期間60ヶ月
リース なし
分割購入の月額料
施術完了までの目安
保証 1年
脱毛施術のサイクル 2ヶ月に一回
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 メンテナンス専門スタッフが東京・大阪に常駐
全身脱毛について お着替えから剃毛、全身照射、ジェルの拭き取りまでトータルで1時間で完了

クリアスキンLED

大学研究室と共同研究、大学教授監修のフォト機能搭載脱毛器。
スポットサイズが35×15mmと以前の12×18mmから大きく変更された。

サロン運営に関わる多岐にわたるサポートが受けられる。
買い替え時には買取もしてくれる。


商品サイト リンク
販売会社 株式会社Dr.Visea
開業・導入サポート あり
機器体験 あり
本体価格 209万円
本体サイズ 奥行50×幅47×高さ43
重量 30kg
本体タイプ
照射モード IPL/SHR
波長 810-890
初期導入費用 0円~
ハンドピース 2000万発 532,400円(税込)
ハンドピースの重量 500g
1ショット単価 0.02円
使用するジェル 拭き取り不要ジェル
冷却温度 -7℃
冷却装置 水冷+空冷+半導体
照射面積 35×15mm
照射スピード 1秒10連射
消費電力 800W
出力 最大1-15J/cm
パルス幅 1-150ms
レンタル あり
リース
分割購入の月額料 60回/月々36,190円、36回/月々55,110円
施術完了までの目安 8~12回 最短6ヶ月
保証 1年
脱毛施術のサイクル 2週間に1回
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 診断・見積0円
全身脱毛について 20分

EDFEEⅡ

高速・広範囲のスライド照射でムラなく一気に照射が可能。
メイドインジャパンと記載あり。

自社での修理でスピーディ。
7Beautyアカデミーにてスキルアップの有料講習を実施。


商品サイト リンク
販売会社 SEVEN BEAUTY 株式会社
開業・導入サポート あり
機器体験 無料
本体価格 385万円(税込)
本体サイズ 幅38×奥行33×高さ16cm
重量 9.5kg
本体タイプ 卓上型
照射モード LED‐SHR式
波長 940nm・750nm
初期導入費用
ハンドピース 1日8時間使用で約13年間ランプ交換不要
ハンドピースの重量 570g
1ショット単価
使用するジェル ジェル不要
冷却温度
冷却装置
照射面積 50mm×26mm
照射スピード
消費電力 400W
出力
パルス幅
レンタル あり
リース あり
分割購入の月額料
施術完了までの目安 一例:完了目安6ヶ月~1年
保証 1年
脱毛施術のサイクル 2週に1回の施術を奨励
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 故障時は代替機をすみやかにご用意
全身脱毛について 約80分

ローズライト PLATINUM BEEM

円を描くように照射するビーム式LED脱毛
機能や価格の違う3タイプのラインナップに。
3年の比較的長い保証期間。
展示品のアウトレット販売もあり。


商品サイト リンク
販売会社 株式会社ビューティーエース
開業・導入サポート あり
機器体験
本体価格 450万円(税別)
本体サイズ 横42×奥42×高35cm
重量 25kg
本体タイプ
照射モード SHR(LEDビーム)
波長 750~890nm
初期導入費用
ハンドピース 2,000万ショット 60万円(税別)
ハンドピースの重量
1ショット単価 0.03円
使用するジェル
冷却温度 -11℃
冷却装置
照射面積 12×18mm
照射スピード 1秒間20連射
消費電力 800W
出力 最大15J
パルス幅
レンタル
リース
分割購入の月額料
施術完了までの目安 6~8回の施術 脱毛期間半年~約1年
保証 3年
脱毛施術のサイクル
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 96時間以内に代替機
全身脱毛について 約80分

D-Special

フォトフェイシャル機能付きのLED脱毛器。
詳細は資料請求の必要あり。

商品サイト リンク
販売会社 株式会社ディファレント
本体タイプ スタンド型

JenimoLED

フェイシャル・バスト機能搭載。


商品サイト リンク
販売会社 株式会社JENIMO
開業・導入サポート あり
機器体験 あり
本体価格 198万円(税抜)
本体サイズ 横35.5cm×縦41.5cm×奥行き45cm
重量 20kg
本体タイプ
照射モード
波長 750nm~880nm
初期導入費用
ハンドピース 2000万発
ハンドピースの重量
1ショット単価 0.02円
使用するジェル
冷却温度 -15.8℃
冷却装置 水冷式 + 風冷式 + 半導体(ペルチェ素子)
照射面積 12mm×12mm
照射スピード 1秒間に最大20連射
消費電力 3000W
出力
パルス幅
レンタル あり 月額5万円
リース あり
分割購入の月額料
施術完了までの目安
保証 1年
脱毛施術のサイクル
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 代替機即日発送
全身脱毛について

Innov

メイドインジャパンの記載あり。
直営サロン5店舗、全国500店以上のサポート実績からアフターサポートが充実。


商品サイト リンク
販売会社 ワールドジャパン株式会社
開業・導入サポート あり
機器体験 あり
本体価格 448万円(税抜)
本体サイズ 45(W)×53(D)×38(H)cm
重量 20kg
本体タイプ
照射モード
波長 780~850
初期導入費用
ハンドピース 2000万発
ハンドピースの重量
1ショット単価 0.03円
使用するジェル
冷却温度 -7.5℃
冷却装置
照射面積 12×18mm
照射スピード 1秒間に1~10
消費電力 1800W
出力
パルス幅
レンタル あり
リース あり
分割購入の月額料 72,960円~ (税別)
施術完了までの目安
保証 1年
脱毛施術のサイクル
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 症状により代替機発送
全身脱毛について 全身30分

MH11

MH808(生産・販売終了)の後継機種
低価格の業務用LED脱毛器。


商品サイト リンク
販売会社 MIST HILL株式会社
開業・導入サポート あり
機器体験 あり
本体価格 150万円(税込)
本体サイズ 縦約50×横約50cm
重量 約30kg
本体タイプ 卓上型
照射モード
波長
初期導入費用
ハンドピース 2000万発
ハンドピースの重量
1ショット単価
使用するジェル 冷却ジェルなし
冷却温度 -7.5℃
冷却装置
照射面積 12mm×12mm
照射スピード 1秒間に最大20連射
消費電力 800W
出力 1~100J
パルス幅
レンタル
リース
分割購入の月額料
施術完了までの目安
保証 1年
脱毛施術のサイクル 毛周期に合わせた施術
産毛・白髪への対応状況
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 サポートあり
全身脱毛について

ゼウスウルトラ

日本製の部品を使用したLED脱毛器。


商品サイト リンク
販売会社 日本医療美容機器 エステ機器事業部
開業・導入サポート あり
機器体験
本体価格 520万円(税抜)
本体サイズ W440×D550×H330mm
重量 約30kg
本体タイプ 卓上型
照射モード 超LED高密度集約エネルギー
波長 804~812nm
初期導入費用
ハンドピース 2000万発 28万円
ハンドピースの重量
1ショット単価 0.01円
使用するジェル 冷却ジェルなし
冷却温度 -7.5℃
冷却装置 水冷、空冷、熱感知
照射面積 12×12mm/12×16mm
照射スピード 1秒/発数:1~20発
消費電力 1800W
出力 1~100J/cm2
パルス幅 6ms~600ms
レンタル
リース
分割購入の月額料
施術完了までの目安
保証 1年
脱毛施術のサイクル 一ヶ月に一回の来店周期
産毛・白髪への対応状況 ×
施術の痛み
男性対応
子供対応
故障時の対応 基本的には電話、動画対応
全身脱毛について 照射面積が狭いため、全身脱毛には不向き

まとめ

LED脱毛器は、最新の光脱毛器として、安全に高い効果が期待できる業務用脱毛器です。

ただし、導入コストの高さや、導入実績の少なさ、搭載メニューが少ないことなどデメリットもあります。

販売会社の宣伝だけに頼らず、しっかり情報収集し、実際に体験することで機器の性能が見えてきます。

長期的に見て、あなたのサロンに必要な業務用脱毛器を見極めてください。

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